あっという間にお盆の期間も過ぎて、
今日は16日、五山の送り火、の日、です。
店の一番近いところでは、
四条大橋の上から、
かなり斜めにオフセットされた、
東山如意ヶ嶽の「大」の字と、
鴨川の上流、川がYに別れる辺りを見やると、
かろうじて小さく松ヶ崎の「妙」の字、
を拝むことができます。
今日の夜は、皆様大文字を観に行かれるお客様ばかりでしたので、
業務も8時前に、終了!
(ご来店の皆様、観覧エリアまで、無事行き着かれましたでしょうか?)
片付けもそこそこ、時計を見ると、ちょうど8時10分!
業務を少しだけ中断をして、
(大将、ほんまにすみませーん!)、
四条大橋まで繰り出しました。
お盆の間にお迎えした精霊を、
ふたたび冥府へとお見送りする行事ごとである、五山送り火。
「大文字」との呼び名の方が一般的で、
夏の京都のイベント!として馴染み深いところではあるのですが、
実際には、宗教行事、なのですねー。
五山とは、点火順でいうと、
大文字、妙、法(妙法で一山)、船形、左大文字、鳥居形、の五つ。
五つの文字が、午後8時より順に、京の夜空に灯ります。
上写真は「大」、
そして、下写真が、「妙」です。
大文字、といえば、
若き頃はその意味合いについて、
分からない訳ではないけれども、深く考えもせず(!)
学生の頃などは、
夕方あたりから出町柳あたりまで出かけて河原に陣取って、
定刻には、
燃える「大」を屈託のない笑顔で見上げて、
たわいのない話で騒いで(ほどほどに、ですよ!)
楽しむ!、なんていうことがよくあったこと、
思い出されます。
でも、
年齢を重ねると、当然、置かれる状況も自ずと変化し、
伴って、
感じ方、捉え方、もごくごく自然と変化するもので、
今は、全く違う心持ちでもって、
穏やかに、静かに、燃える火、消えゆく火、見守っておりますが、
でも、と、同時に、
昔はよぉ、大文字フェスティバルのごとく、騒いでたなあ、、、、と、
(ほどほどに、ですよ!)
懐かしく過去をふと思い起こしたり、もして。
そんな、色々な想い、全部引っくるめての、
自身にとっての、送り火であります。
というわけで、
お見送りもして、お盆も終了!です。
お休みの期間だった方々も多かったことかと思いますが、
皆様、如何お過ごしでしたでしょうか?
意外にも、全国的には涼しい夏、となっている、今年。
京都も、例年の8月半ばとはちと違う、
比較的凌ぎやすく過ごしやすい日が続いております。(訝しがりながら!)
でもそうなると、お米の不作等、
農作物への影響が心配、なところではありますが、
8月後半、きっとまた打って変わっての暑い日が
必ず(!)やってくるかと思いますので、
体調崩さぬよう、頑張って参りましょうねー!!!!
上の
「大」を撮影する前後の状況。
橋の北側は、飽和状態。
すごいおひとさんです!
そして、上の
「妙」を撮る前後の、状況!
例年のことなのですが、
素人写真愛好家であっても、
観覧の皆様から、
質問責めにあうことが、
しばしば。
もはや、
何が起こっているのか
わからずおられる方々も、
その場には混在(笑)
「「大」はどこに見えるのですか?」
「あれは、なんの字ですか?」
「今、いったい何が行われているのですか?」
何が行われているのか。
詳しく説明するのは難しいけれど、わかる範囲で不十分ながら、
お伝えしたり。
それもこれも、引っくるめての、大文字。
毎年、小さな色んなことがあります(笑!)
今年の思い出、ですー。