くるくると巻いているこれ、一体何でしょうか?
もう少し引いて、全体像を見てみると、、、
これでも、きっとまだ得体が知れないことかと思います。
これ、正体は、
「朝瓜(あさうり)」なんです!
でももちろん、上写真は、
生の瓜からすでに加工をしてある、状態。
その工程ですが、
まず、瓜の真ん中の芯をくり抜いて種を出し、
包丁で螺旋状になるよう切れ目を入れます。
ちょうど、バネのようにびよーんと伸びるような格好にするんですね。
(余談ですが、昔、同じような形のおもちゃがあったように思います。
階段や坂を転がして遊ぶやつ。同世代の皆様、ご存知でしょうか?)
そして、
それをしばらく塩水につけて、
その後引き上げ、
外に出して、晴れた日中に半日陰、風の通る環境で十分に干して、
いい具合に乾燥したところで、
まずは、ひと工程が完成!
、、、というところまでが、上の状態、なんですねー!
これ、「雷干し」、と言われるもので、
この名は一説に、
干すとスパイラルになるこの感じが「稲妻」に似ているから、
なんてことが、よく言われています。
本当は、その作業工程の一部始終を写真に收めたかったのですが、
なんと大将、
今日の晴れ間を逃す手はない!ということで、
どうも一気に作業をすすめられた、らしい。
なので、私は夜の今になって、
すでにきちんと変身を遂げた雷さんたちと、
対面をしたのでした。
「久しぶりの晴れ間、こういうのは、スピード感が大事!」
と、大将。
素早い、すばやい!
まさに、神業、というか雷技。
で、この雷干しの瓜、
使い勝手としては色々とあるのですが、
店では、細かく刻んだものを甘酢と合わせ、
鰹節をぱらりとかけて、酢の物風に。
カリッ、コリッ、とする食感が、
生のものとはまた違って、なんとも心地が良い!のです。
実は「雷干し」の名は、
この噛んだ時のカリコリッ、と鳴る、音からきている、
という、別の説もあるのです。
食感も抜群なのですが、
干すことによって、
瓜の持つ旨味も凝縮されていて、爽やかで、美味!
干すと、保存性が高まる、のはもちろんなのですが、
味わいも一層、深いものに変化する、んですよねー。
梅雨の合間の晴れ間仕事、
出来上がった瓜の味見しながら、
今年もこんな酸っぱいもんが似合う季節がやってきたな、、、と。
湿度の高い蒸し暑さの中、
ちょっと酸味のあるもは、身体に沁みます。
もう、そんな季節ですよねー!
干してる時の様子は、
本当に稲妻みたいなんですよー!
撮り損ねましたけど(苦笑!)
ちなみに、上に書いたおもちゃの名前、
「スリンキー」でした。
思わず調べてしまった(笑)。
懐かしい。