お写真、無花果(イチジク)です!
花が無い果実、と書いて、イチジク。
この漢字から、
市場なんかでは皆さん、
「むか」という通称で呼んでおられます。
(ちなみに、もちろん大将もその例に違わず、
かつて私が勤め始めた当初、
「冷蔵庫からむかとって来て!」と大将に言われ、
ミッション遂行出来ず固まってしまった、ことがあったのは、
良い思い出です(笑))
でも、花が無い訳ではなく、
じつは、切った時断面に見える、
あの赤いつぶつぶ、
あれが花、なんですよね。
花が無いように見えるから、
ということから当てられた漢字なのですね。
写真のものは、京都の城陽産。
城陽、京都府の南部、ちょうど宇治と奈良の間辺りになるエリアですが、
そこの朝採り、朝もぎのものを手に入れています。
夏の終わりから秋の入り口にかけてが旬なので、
まさに、今!が美味しい時ですよね。
そのままカットして食べるのはもちろん、
コンポートにします、という方も多いかもしれませんね。
あるいは、ジャムにしても美味しい!、、、等々、
色んな召し上がり方がありますけれど、
店では、この無花果、
フルーツ、甘味としてではなく、
お料理のお一品、としてお出ししております。
まだ残暑が残る今の時期、
少しひんやりとした、口触りの優しい一品。
お出汁で炊いて、仕上げます。
どんなお料理なのか?は御来店後のお楽しみ、として、
この無花果、栄養価も高く、胃腸にも良い効果がある、という話もあるので、、
暑さに少々疲れた身体には、
抜群の食材である、とも言えますよねー。
無花果、これからしばらく
お献立に登場予定、です。
皆様、是非に!
丁寧に皮を剥いて、
お出汁で炊いていきます。
この写真を見て、
「手が痒そう!」と思われる方も
おられるかもしれませんね!
そうなんです、
無花果の果肉や内部からでる白い汁、
これは本当にやっかいです。
なので、作業は常に手を水で湿らせながら、
というのが鉄則!なんですねー。