一昨日までの雪の寒さも多少緩んで、
日中は少しだけ暖かさの戻った、京都です。
そんな今日は3日桃の節句!ですね。

ひなまつり、と言えば思い出すことはなんですか?
と、大将に尋ねてみたところ、

「男子やからなぁ、、、」

と。 確かに!
でも、、、と話が続いたので、そのままきいてみると、

「市販のひなあられ、あれ、袋の表の写真の見た目程美味しくなかったな。
それから、菱餅。どんな味なんかな?甘いんやろな、と、本物への憧れあったな。
それで、、あ、、お雛さんに関してやったら、
五人囃子の表情が面白かって、なんなら一番上段の二人より注目してたな、
それで、三人官女の中の1人がスゴく意地悪そうな顔やったんは、覚えてるな」

と。男子でも結構思い出はあるものなんですね(笑)
でも、思い出の半分は食に関することである、というのは、
料理屋あるある、かもしれません。

そして私のひなまつりにまつわる思い出、と言えば、
市販のひなあられの中でも、特にチョコでコーティングしてある粒が好きだったこと、
(最近は全く買わなくなったのでわからないんですが、今でもありますか?)
小学校の給食で、ひなまつりの3日には
ひな餅形の半冷凍ゼリーのようなものがついていたんですが、
配られた瞬間は狂喜するものの、実はそんなに美味しくはなかった気がする、
ということとか、

(京都市内の公立小学校卒の同世代の方々、どうですか?(笑!!!))
色々とあるんですけれど、
(あれ!?やっぱりこれも食ばかり、やな。料理屋あるある!)
一番の思い出と言えば、私の場合は小さな小さな子供の頃に遡ります。

幼稚園にあがる前くらいの記憶になるか、と思うんですが、
私、雛飾りが好きで、すきで。
精巧に作られた調度品や、お人形の衣装から表情から小道具から、
なんてちっちゃく作られていることだろう!と、
そしてまた、この期間にしかみることが出来ないんだ、という、
この時期限定やで、との特別感も相まって、
一般家庭の極々標準的なお飾りだったのだろう、とは思うんですけれど、
でもただただ、それは憧れの対象!でありました。

で、その想いが募りに積もって、
小さな心の中に、ある一つの望みが芽生え。

「この階段を上ってみたい!」

多分、あかんということはわかっているんだけど、
どうしても、どうしても、やり遂げたかった。
それで、ある日。
誰も見ていない隙を狙って、強行

がしゃんっ、というそこそこの轟音とともに、
続くワーン!!という泣き声に
驚いてびっくりして駆けつけた母が目の前にみたのは、
地面に仰向けに転がって訳もわからず泣く我が小さな娘と、
一段目がぐにゃっと折曲がった、雛飾り。

何をしたん!?、、、と慌てる母に、
泣きじゃくる、私。
状況から、上ろうとしてしまったということは一目瞭然で(!)
そんな揺るぎない証拠目の前に、
一先ず事態が落ち着いた後、

「何でこんなことしたん!?」 と問われるも、

「そこに、階段があったからだ、」

、、、と格好つけて言える訳はもちろんなく、
ただただ泣きじゃくって、

「ぐおおめんなさあああいいいいいいいっっっつ、ヒッくっ
と、

反省の念を示しましたとさ、
という思い出。

でも幸いだったのは、
さすがにその時分は自分も軽量なので、
段はぐにゃりと曲がりながらも、なんとか戻せる、くらいの痛み具合で、
事なきを得た、んですが、
いまだに、
一段目に足を置いて、その後気づけばひっくり返って、
泣いた後、こっぴどく叱られて、、、という一連の記憶は、
なぜか、強烈に残っていて、
しかもそれが、家のひとつの伝説となっている、という、
ひなまつりの思い出、です。

なんであんなに上ってみたかったのかが、
今だによくわからないんですが、
兎に角、上ってみたかった!んでしょうね。
子供の頃って、そんな不思議な興味って、ありましたよねー。
(ないですか?どうですか?)

ともあれ、
そんな今年の雛祭りの3日、
最後にこんな食材のご紹介、です。


お写真は、ひなあられ。
上はお料理用なので、とっても小さいサイズ、
米粒のさらに半分程の、
小さな小さなアラレ、なんです。

これ、なんと天然着色なんです!
おひなさんの月なので、
もちろん色とりどりで、華やかなものを!
と思うのでですけれど、
そうなると流通するものといえば、人工的なものも多いんですが、
上写真、これは天然由来の色のあられ、なんです!!!

色もキレイで可愛らしい!
店では、とあるおひとしなの、脇役として使います。
これがあると無いとでは、感じ方が随分違いますもんね!!!
おひなさんって、やっぱり女まつり。
女子の心を、嬉しくするものでなくては!

このひなあられ、
3月前半はひなまつり週間ということで(!)
お献立に登場致します。
かわいいですよ、皆様、是非に!

詳細はあえて記しませんが。
こんな風に使うんです。
下のベースの汁はピンク色
もちろん、
これも天然の色素で色付けています!
この色合い、ほんまに春!ですよねーーー。